化石燃料を押さえた住環境
今建てられている住宅の建材は新建材に変わって来ています。
それはより均一で、狂いの少ない人工的な建材を木材の代替品として使われているからです。
職人によって、材料によって仕上がりが違うのではハウスメーカーのような大きな会社には不向きですし、お客さんにも均一である事で安心感があるのでしょう。
それらの多くはMDFと呼ばれる紙とも木屑とも言えない訳分からん物を固め、木目柄の樹脂シートで巻いた物です。
カーテンレールを止めれば抜け落ち、湿気があればグズグズになるなど何年保つのか?疑問の製品です。
確かに均一さ、正確さでは負けますが、修理の容易さや雰囲気など木で造られた物には独特の味があり均一さの裏側の木の目の良さを感じてもらいたいと思います。
建材以外でも構造材に使われる集成材も使用を控えたいと思っています。
あの糊がいつまで保ってくれるでしょう。
木が木として生きているより糊が保つって事は無いでしょう?
確かに狂いが少なくて良いかもしれませんが、狂っても無垢を使いたいと思います。
芯のある木はシロアリに食われた時も、漏水によって腐った時も最後まで砦として残っています。もちろん漏水させる為に芯持ち材にしたい訳ではありませんが絶対はありません。
些細な事で漏る事もあれば、飛んで来たシロアリにやられることだってあります。集成材のホワイトウッドはシロアリが好んで食べる一つです。その時ギリギリでも保ってくれれば修繕のしようがありますが、無くなっては意味が無い。だから芯持ち材です。
光熱費も押さえる
一般住宅ではガスと灯油と電気、水道が必要です。
化石燃料が無くなったらどうでしょう?
少しでも環境負荷のかからない家を造るならこれらを変える事が必要です。
太陽光発電、太陽熱温水器、ペレットボイラー&ストーブ、薪ストーブ。これらを組み合わせて光熱費を押さえた家が造れます。
太陽光発電で電気を作り、IHで調理。
太陽熱温水器でお湯を作り足りない分はペレットボイラーで湯を沸かし、ついでに部屋も暖める。
薪ストーブは建築端材を薪にするなら薪代節約だし、山歩けば枝落ちてるし。
実際のお客さんでも現在の会社にゴミを貰いに来ている方も居ますし、山に歩いて取って来ている方もいます。
みんな灰取りや、すぐ暖まらないなどの不満はあるけど、暖まった時の感じは心地がいいと言っています。
めちゃくちゃ環境に配慮した家じゃなくても、家族それぞれの「出来る範囲で」出来ることからやっていきましょう。